百害あって一利なしの話

タバコは「百害あって一利なし」と言われますが、それは今でも言われてるんでしょうか。

 

昔、テレビで松本人志さんが「タバコを吸いたい吸いたいと思って吸えた時点で一利あるっちゅうねん」と言っていました。

今はやめましたが、私も以前喫煙していた時期があります。吸っていたくせにこんなことを言うのも変ですが、


私はタバコが嫌いです。

なにが嫌いかと言うと、「ニオイがつくこと」。この1点につきます。

髪の毛や服にタバコのニオイがつくのが本当に心から嫌いです!そうなると必然的に自分のそばでタバコを吸う人のことも嫌いになります。


じゃあ自身が吸っていた時はどうなのか、と言うと、

タバコは吸いたいけどいかにして髪や服にニオイがつかないように吸うか、に留意していました。

変な喫煙者です。

タバコを吸いたくなっても、喫煙ルームみたいなところに入るのは避けました。タバコのニオイが充満している部屋に入るなんて地獄です…


他人がタバコを吸うのは自由だと思っていますが、吸う場所だけは考えてほしいと常々思っています。



そんなタバコ嫌いの私は「百害あって一利なし」という考え方に賛同しているかと言うと、そうではないです。


それは自分が吸っているときに「一利はあるな」と思うことがあったからです。


タバコのニオイ嫌いの私は、自分の家の中では絶対に吸いませんでした。

夕飯を食べた後に一服したい、と思ったら、必ず携帯灰皿片手に外に出て吸っていました。

その時、「これはニオイがついてもいいやつ」という、自分の中ではどうでもいい位置にある服を必ず上から着て吸っていました。


そうまでして吸いたいんか。

吸いたいんですよね、喫煙者にとっては。


で、なにが「一利」だったかと言うと、

タバコは体内に有害なものを取り入れるということに間違いはないと思います。

ただ、タバコを吸うという行動は、簡単に言うと

「深く息を吸って吐く」

です。


深呼吸とほぼ同じメカニズムです。行動自体は。


日々生活をしていて、テレビや携帯や、その他いろんな情報から自分を隔離して、ただただぼーっと深呼吸をする、という時間をわざわざ作る人ってほとんどいないと思います。


私の中ではタバコを吸う時間がそれでした。


芸人のオードリーの若林さんがラジオで喫煙についてこう言っていました。


「社会から離れて、エアポケットに入る時間」


これ、めちゃくちゃ共感できます。

日々、喜怒哀楽いろんなことが巻き起こる日常ですが、

タバコを吸っている時間だけはいろんな事を忘れて深く息を吸って吐く時間なんです。


とても心が落ち着きます。


喫煙者がタバコに依存してて、吸う事でニコチンを摂取して満たされてるだけだろ、とも思うかもしれません。

まぁ確かにそれもあると思います。


でも確かにあの時間は、タバコを吸っていなければわざわざ作ることのない時間でした。




今ではタバコをすっかりやめて、ただの嫌煙家ですが、

実はたま〜〜〜〜に吸いたくなる時がやはりあります。


でも吸いません。

辞める大変さを考えたら、もう嫌です。。



ちなみにどのように禁煙したかと言うと、

自分の場合は「タバコを吸いたい気持ちを我慢する」のではなく、

「タバコを買いたい気持ちを我慢する」というように考え方を変えました。


タバコを吸いたい→タバコを買う→吸う


タバコを吸いたい気持ちを抑えるのはきついです。

でもタバコを買いさえしなければ、物理的に吸うことができません。

タバコを吸いたいけどないから吸えない、という状態に慣れるようにしました。


コンビニに行くとタバコをついつい買いたくなってしまします。

その時は一旦落ち着いて、

そのタバコに払うお金があれば他になにが買えるかな

と考えるようにして、買うのを我慢しました。



そして無事に辞めることができました。

もともとヘビースモーカーではなかったので、禁煙はそこまで「苦行」という感じでもなかったですけど。

ツライといえばツラかったです。



これからタバコを吸いたいと思ってしまったら、

タバコの絵を描くことにします。


タバコを吸う姿って画になるから。


では。

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